インターナショナルスクールでも、公立や私立学校と同様に、さまざまな種類のトラブルが発生しています。いじめ、事故、不当な退学・停学処分など、トラブルの種類はさまざまです。
インターナショナルスクールでトラブルに巻き込まれた子どもやその保護者は、学校の運営者や加害者に対して損害賠償などを請求できる可能性があります。弁護士のサポートを受けながら、トラブルによる被害の回復を目指しましょう。
本記事では、インターナショナルスクールにおけるトラブルへの対応について、ベリーベスト法律事務所の弁護士が解説します。
インターナショナルスクールは、学校教育法第1条に規定する学校(一条校)として認められている一部の学校を除き、学校教育法第134条に規定する各種学校、もしくは無認可の学校という扱いになります。
一条校ではない多くのインターナショナルスクールでは、一般の公立学校や私立学校と比べて、主に以下のようなさまざまな違いがあります。
このように、多くのインターナショナルスクールには、日本における一般的な学校とは異なる特徴があります。そのため、いじめや事故などのトラブルが起きた際にも、学校ごとに異なる規律や個別の状況に合わせて対応しなければなりません。
インターナショナルスクールでも、一般的な学校と同様に、いじめがしばしば発生しています。ご自身の子どもがいじめの被害者になってしまった場合、および加害者として他の子どもをいじめていたことが分かった場合の対応について解説します。
インターナショナルスクールにおいて、子どもがいじめの被害を受けた場合には、以下の流れで対応しましょう。
いじめの被害者は、学校の運営者や加害者に対して、以下のような損害の賠償を請求できます。
上記のほかにも、いじめとの間に社会通念上相当な因果関係があれば、損害賠償の範囲に含まれます。
加害者本人に対しては、不法行為を根拠として損害賠償を請求可能です(民法第709条)。ただし、本人に責任能力がない場合は、親などの監督義務者に対して損害賠償を請求できます(民法第714条)。
また学校側に対しても、安全配慮義務違反などを理由に損害賠償を請求する余地があります。弁護士のサポートを受けながら、損害賠償請求の内容や根拠を検討しましょう。
子どもがいじめの加害者であることが分かった場合は、以下の流れで解決を図りましょう。
インターナショナルスクールに通っていた子どもが事故に遭って怪我をした場合には、補償や損害賠償を請求しましょう。
インターナショナルスクールにおける事故によって子どもが怪我をした場合、学校側に対して、不法行為(民法第709条)や工作物責任(民法第717条)などに基づき損害賠償を請求できます。
また、インターナショナルスクールが学校保険などに加入している場合は、事故の被害者は保険金によって補償を受けられることがあります。補償を申請できる保険があるかどうか、学校側に確認してみましょう。
事故による子どもの怪我について補償や賠償を受けるためには、以下の流れで対応しましょう。
インターナショナルスクール側の不合理な判断によって、理不尽に退学処分や停学処分を受けてしまうケースもあります。不当な退学処分や停学処分を受けた場合には、復学や損害賠償を求めることができます。
インターナショナルスクールでは、退学や停学について独自の基準を設けています。
一般の公立学校などとは異なり、法令では基準が定められていないため、学校によって基準が異なります。
特に退学や停学の基準が厳しすぎる場合は、その基準に基づいて行われた処分は違法と判断される可能性があります。
一例として、以下のようなケースに該当する場合は、退学処分や停学処分が違法になり得ます。
特に退学処分が違法である場合は、仮に復学しない場合には、慰謝料等の請求をすることも考えられます。
不当な退学処分や停学処分に対して反論し、復学や損害賠償を求めるためには、以下の方法などが想定されます。
インターナショナルスクールで、いじめや事故、不当な退学・停学処分など、子どもがトラブルに巻き込まれた場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士は以下に挙げるサポートなどを通じて、トラブルを適切な形で解決できるように尽力いたします。
損害賠償請求などに備えて、トラブルに関する証拠を確保するための方法をアドバイスします。どのようなものが証拠になるかは、トラブルの内容や状況などによって異なるため、弁護士のサポートのもと、証拠の確保を行いましょう。
学校側や相手方に対して、法的な根拠に基づく主張を行って交渉し、迅速かつ適正な条件での解決を目指します。弁護士に依頼することにより、保護者の方に生じる労力やストレスも大幅に軽減されます。
専門的な仮処分や訴訟などの裁判手続きを、弁護士が全面的に代行し、トラブルの解決を目指します。法的手続きは複雑な内容のものが多いため、弁護士にご相談ください。
弁護士にご相談いただくことは、トラブルを早期に解決するための近道です。子どもがインターナショナルでトラブルに巻き込まれてしまったら、できるだけ早い段階でご相談ください。
参考
学校での問題・トラブルの
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インターナショナルスクールでのトラブルに巻き込まれた場合は、スクールの特性に合わせた対応が必要になります。弁護士のサポートを受けながら、適正な条件でのトラブル解決を目指しましょう。
ベリーベスト法律事務所は、学校におけるトラブルに関するご相談を受け付けております。
インターナショナルスクールに通う子どもがいじめ、事故、不当な退学・停学処分などのトラブルに遭ってしまったときは、ベリーベスト法律事務所へご相談ください。
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設立 | 2010年12月16日 |
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